施工管理~土工事編~
こんにちはサムライ君(@samuraikunn3)です。
土工事と聞いてあなたはどんなことを想像しますか?
そうですあなたの想像通り土をいじります、土を掘りますし埋めます!
でもシンプルがゆえに奥が深いです、今回はそんな土工事に関して書いて行きたいと思います。
☆土工事で行うこと
・根伐(ねぎり)
基礎など地中の中にあるものを作るために、土を掘り起こしていきます。ちなみに掘った土は、場内が広ければ場内にストックし、ストックヤードが確保できない場合は残土処分所に場外搬出を行います。
・砕石地業(さいせきちぎょう)
砕石を土の上に敷き込み、厚みを確保しながら転圧していきます。
・埋め戻し
基礎などを作り終わった後にその他の部分を土や砕石で埋める作業です。
他にも並行して、矢板を入れたり、整地をしたり、杭の頭を出したり、細かい仕事はたくさんありますがここでは割愛させていただきます。
☆施工を行う前に打合わせ
どんな工事でもそうですがやはり施工する前に打ち合わせを行う事が実際工事に取り掛かった際に円滑進めるコツです。私は主に以下のことは必ず聞いたり確認をしています。
・施工総数量(搬出土の数量、埋め戻しの土の数量、砕石の数量)
・施工日数
・搬入台数
・搬出回数(例:1日で7㎥積み込める車が何台用意できて何回転できるか)
・用意するもの(ベニヤ、矢板、単管、レーザーレベル、レベル、水中ポンプ、サンギ、セパ、スプレー、石灰、スチールテープ、ブルーシート、)
・逃げ杭の確認
・基準レベルの確認
・埋設物の有無
・埋め戻す際の砕石やコンクリートの厚み確認
・敷き鉄板の搬入、搬出タイミング、敷き方
・使用する重機の大きさ、台数
・オペレーターと土工の人数
・残土受け入れ先の申請(土壌調査を行わないと受け入れてくれない)
・リサイクル法の確認(500㎥以上土を場外に出す場合は申請が必要)
などは最低でも確認をしておきたいですね。
☆図面を描いたほうがわかりやすい
工事をする際職人さんたちがみる図面は施工図といいます。根伐工事を行う場合などは基礎伏せ図を見ながら根伐工事を進めていきますが、私はあまりお勧めしません。基礎伏せ図を見ればもちろん掘る幅や、深さがわかりますが、よっぽど職長さんがしっかりしてない限り間違う可能性大です。
なので私の場合は(大抵の人がそうしているとは思いますが)基礎伏せ図を参照して根伐図という施工図を描きます。
単純に掘る幅、深さ、砕石の厚み、捨てコンの厚み高さを記載したものになります、高さによって色分けをするとパッと見ただけでわかるので職人さんたちも間違えを軽減できるのと、自分で現地を確認する際とても管理がしやすいです。
埋め戻しの際も同様で、外構図や1階床伏せ図、を見れば埋め戻す高さがわかりますが、根伐工事同様、埋め戻し用の図面を用意したほうが間違えを軽減できますし、管理する際も楽になります。
☆土工事中の水は厄介
土工事を行っていると厄介になってくるが水です、雨が降った場合は地面がぬかるんでしまうため作業ができません、また堀たところに水がたまるため随時水をポンプ等で抜かなくてはなりません、また川沿いや近くに山がある場合掘削すると、下から水がわきで出てきます、その時も同様ポンプにて水を抜きながら作業するか、排水ルートを確保すしかありません、とにかく工事現場で水は厄介にないります。
☆最後に
土工事はただ掘ったり埋めたりするだけなのですが、後の工事につながる重要な役割のある工事なので、ここで手を抜くと後の工事で苦労すことになります、法面の養生一つとっても、のちに崩れてきたらまた掘らないといけないとか様々支障がでてきます、ですので先のことを考えて、こまめに確認を行って作業を進めていくことが大切でしょう。
ではまた。